ししの会50周年一泊の旅
私が大学院を出てN社に入ったのはS44年で今年50周年になる。
当時日本は高度成長期の夜明けにあり同期は350人程度いたと思う。これだけの同期が一堂に集まったのは入社の時だけ、その後は仕事に忙殺され同期が集まりだしたのは50代半ばだと思う。それも院卒だけの集まりで会名は入社年に因み“ししの会”を使っている。
私が一番若く持ち回り幹事を昨年の納涼会に鎌倉でやったので、今回丁度記念の年に職番トップのHさんに回った。彼は張り切って企画を練り初めての泊りがけの会になり、真鶴半島の船宿で新鮮な海の幸を食べ飲み明かすことになった。
当日近くに住むHさんが車で迎えに来てくれた。最新のEVであるので走行感は素晴らしく安全や利便機能も充実している。
集合場所は湯河原駅付近のコンビニ、そこから4台の車に便乗し梅林へ行き満開の梅の花を楽しみその後日帰り温泉に入り夕刻真鶴半島半ばの宿に着いた。
夕食は魚尽くし、特に特大の舟盛りにはメジナ、クロダイ、マダイ、ホウボウ、キンキそして伊勢海老がまだ動いている。更にキンメの野菜蒸焼き、サワラの西京焼きなどなど食べ切れない料理に酒も進み、楽しい会話が弾んだ。二次会は部屋に戻り0時過ぎまで50年間日本の自動車産業の成長期を生き抜き50歳の時に倒産危機の中で色々な次の人生を歩んできたバラエティに富んだ企業戦士の物語を振り返り話し込んだ。
豪華な朝食の後、近くの中川一政美術館を見学したり小田原の干物屋に寄ったりして昼ごろ解散したが、楽しい二日間であった。