アンドリュー・ワイエス展
2017年10月01日 22:18
Eテレの日曜美術館で〈ワイエス〉特集を見て、朝霞の丸沼芸術の森まで展覧会を見に出掛けた。
ワイエスとの出会いは代表的な作品〈クリスティーナの世界〉を知ってからで、その後作品集も買った。そしてクリスティーナの世界に描かれている丘の上の家をミニチュアとして作った。
芸術の森は若手芸術家の作品制作を支援する場で工房がいくつかあり、その一角に展示室やカフェそしてショップが点在する。聞くところによると芸術の森のオーナーが作品制作の参考にとワイエスから習作ばかり200数十点譲り受けたのが元になっている。従って展示は保有する習作だけであったが、クリスティーナの世界を完成させるに至る過程が分かり、作家好きにとっては完成品を見る以上の静かな感動に包まれる。
荒涼とした大地の中で生きる「アメリカの田舎の孤独」を描いたワイエス、味わい深い展覧会であった。