イギリスの旅(3)英国の料理は?

2014年06月15日 11:44

イギリスの食事は不味いというのが今までの風評であり、私自身はイギリス料理なるものはイングリッシュブレックファーストとローストビーフだけしか食べていないので特別な事は言える見識は此れまでなかった。今回の旅で10日間の旅の間の食事を通して少しばかり分かって来た事を話して見よう。

まずは朝食に関して言えば、エジンバラからロンドンまで何れのホテルで食べるメニューも全く同じである事に驚きを感じた。ソーセージ、ベーコン、マッシュルーム、豆、スクランブルエッグである。ロンドンに来て初めてサラダが出たのが唯一の変化。食に関しては変化を求めない価値観なのだろうか?

ランチ、夕食はツアーだから鶏肉、豚肉、牛肉、魚料理は一通り出てくるが味付けは単純であり深みが感じられない。多分、イタリア料理がトマトを使う事で美味さが倍増するのとの違いは味付けが塩胡椒だけであるからかと思う。まあ、素材の美味しさをシンプルに味わうのが英国流なのかも知れないが。総評として不味くはないがもう一度食べたい料理は無かったと言う事である。

そんな想定をしていたのでロンドンでは予め美味しい店を予約しておいた。ロンドンでの一夜目のシーフードの名店J.Sheekeyは生ガキや各種貝、エビ、カニの盛り合わせを食べた。秀一だったのは蟹で、カニの種類は分からないが濃厚な蟹味噌の味は今まで食べた事が無い美味しさであった。最初はセレブが行く店との事で支払いを気にしていたが、6人で3人前の量で十分であったので思いの外安く上がった。

二夜目は人気シェフでイギリス料理を革新させたと言われているJamie'sOliverのイタリアン。まず店に入ると賑やかすぎると思ったが、通された地下の部屋は少しはましでグループで一杯であった。メニューを見て注文するのも面倒だからセットメニューにしたかったが、予約時でないと駄目と言われしょうがなく隣の席で職場の懇親会的なグループの前菜が魅力的だったので教えてもらい同じものを注文した。其の後で、パスタ、メインを食べたが、各種肉と内蔵をパイで包んだ料理は美味かった。店の雰囲気、小道具までしゃれていて此れまでのイタリア料理とは違うサプライズが見え隠れする店であった。

以上が、今回の旅での食に関する話であるが、街の青空市で見た食材の豊富なことから想像するにもっと美味しい英国があるのだと想像している。