ガラクタの話
2022年12月22日 00:00
伊集院静の〈旅行鞄のガラクタ〉を寝酒代わりに読んでいる。
書店に行けば彼の本が沢山並んでいるが私は読むことがないが、唯一彼の旅に纏わる随筆は好きで読む機会がある。
旅先で手に入れた、その大部分は拾い物であるが大切な思い出と共に家の片隅においてあるガラクタに纏わる話しである。交友関係が豊富なのでガラクタのエピソードにも含蓄がある。
私の部屋にもあちこちに石や小物が散らかっていて妻からも怪訝な顔をされるし、孫は面白がってあちこち動かしてしまう。湘南の海で拾った小石、ドーバー海峡の浜で見つけた白い石、利尻島の海岸で拾った黒色溶岩、吹屋の骨董屋で出会った店主から頂いたベンガラ原石そして木の破片など、不思議なものでガラクタはそれを手にした途端思い出が湧き上ってくる。写真の木片はブビンガの木が変成したものであるがそれを石見銀山群言堂の出店で見た瞬間山陰地方を旅した時の景色と重なった、まるで海岸線地図のように見えるではないかと。
私にとって捨てられない宝物である。
