トランプの再登場と暴挙を考える

2025年04月10日 00:00

トランプ大統領が遂に狂気の関税を世界を相手に実施した。

以下の文章は大統領に就任したとた時に書いたがブログには出さずに彼の様子を注視してきた。



アメリカの大統領に共和党のトランプが再登場し、初日からちゃぶ台返し的な大統領令の花火を連発した。支持者はそれを見て熱狂しているが、世界の国々は固唾を飲んで見守ってる。

WHOから脱退や世界温暖化対策のパリ協定離脱など世界が一丸となり地球規模の課題に対応している活動を否定し、世界はアメリカを食い物にして来たのだから代償を払えとばかりに脅して来る。

そして太々しくもアメリカを偉大な国へそして尊敬される国にすると言っている。自分の利益しか考えず一方的にやる国を誰が尊敬するものか?

こんな大統領をどうして選んだのか?アメリカ国民の意識はどう変わってきたのか?疑問が解けないでいた。そんな時に1/24付けの朝日新聞に〈働く尊厳を取り戻すために〉と題しハーバード大学教授マイケル・サンデル氏の論談が掲載されて読んで見て腑に落ちるものを感じた。

アメリカ建国と発展の基礎になっていた農民や工業労働者が文明の変化の中で置き去りになり働く者への尊厳が無くなってしまった。それに民主党のエスタプリッシュは気付かずに正義だけを旗印に政治をしてきた。労働者層のやるせない不満と感情の爆発をトランプは巧妙に利用し煽るメッセージを出し続け、それは生活に苦しんでいる層に麻薬の様な快感を与え票に繋がった。決してトランプは労働者を救おうなんて考えていない自分を利するから利用しているのに。いずれそのツケは米国国民に降ってくるし世界を混乱の渦に巻き込むだろう。

アメリカのリベラルが働くことの尊さをそして働く市民の尊厳の回復をはかる方策を打ち出すことが必要とされている。マイケル・サンデル氏の指摘は受け入れるに値する、しかし市民の意識が変わるには時間がかかりそうだ。

 

彼の暴挙が始まり戦後世界が構築してきた人類を幸せにするための価値観を根本から変えようとしている今、世界が叡智を結集し毅然とした態度でアメリカと向き合うしか無い。