ネット通販の功罪
最近オンラインで商品を購入した商品で不良品が多く発生している。
長い間Amazonなどのオンラインで千円から数万円程度の商品を購入してその利便性を享受しているが最近不良品が続き、その対応などで嫌な思いもあり色々考えさせられた。
一つ目はAmazonで精密彫刻刀を購入し中国から送られてきたが、開けて見て手に取ると刃が軸から取れているモノが幾つかあるのと殆どの刃が研磨の返りがあり切れない状態。Amazonに返品通知をすると受理され中国へDHLで返送する様にと指示、DHLへ集荷依頼すると通常書類一式が送られてくるはずだと。Amazonに問い合わせると販社から返事があり輸送費が高いので半額値引きするから受領してくれと、ダメだと言うと最後に全額返金・返品不要の処理をした。
Amazonの不良品返品対応はシステム化され見事であったが、中国製の品質の悪さには呆れた。
二つ目は日本のT社の冷蔵庫をN電器のオンラインで買いかなり待たされて納入されたが、数日経っても冷凍室が全く冷えず保存品も廃棄せざるを得なかった。直ぐにN電器に連絡するとメーカーの保証期間だからメーカーへ連絡してくれとにべも無い。T社のカスタマーサービスへ電話して数日後に見に来て貰うと冷凍室への冷気制御が機能してない初期不良だと診断し直ぐに新品との交換手配をしてくれた。一週間後に新品と交換して正常な状態になったが、この間、メーカーからも販売店からも納得できる説明やフォローが無かった。
我が家としては保存品廃棄そして不便な生活を強いられたので其れへの迷惑補償をしてくれとメーカーであるT社と販売したN電器にクレームを付けたが、販売店は迷惑料にわずがながらのポイントを還元したが、メーカーは交換したからそれでよしとの態度であった。
出荷検査不良と思われる重大問題に対してもクレーム対応はコールセンターが受け防波堤の様にそれ以上の品質部門へのアプローチはシャットアウト、交換すれば責任は無いとの態度に日本を代表するメーカーT社とは思えない憤りを感じた。日本人の品質への感性に支えられ品質の良さが売りで成長したかっての家電そしてパソコン大国は殆ど名ばかりで実態は中国資本下になっている。
自動車の世界もオンライン購入が始まっているが、同じ道を歩む事がないことを願う。