パリオリンピックの開催
直前にTVGが集団テロに見舞われたがパリオリンピックが始まった。
その開会式は想像を絶するショーを見せてくれた。会場はメインスタジアムでなくセーヌ川と川沿いの歴史的建造物や広場を使う初めての試み。セーヌ川を各国のボートに乗った選手団が下る。川の両岸はノートルダム大聖堂やルーブル美術館など正しくパリを象徴する歴史的建造物が立ち並び、土手ではフレンチカンカンやミュージカルなどのショーが華やかさを演出した。エッフェル塔を望むトロカデロ広場に式のメイン舞台が設えられ、塔がライトアップされるのを望みながらギリシャ劇を見ているような雰囲気である。エッフェル塔のテラスからディオールの衣装に包まれたセリーヌ・ディオンが愛の讃歌を歌う。
パリを象徴する建造物はどんな豪華な舞台にも勝る装置になった。
聖火ははボートでルーブル美術館に運ばれチュイルリー公園内をリレーされ噴水の池の上の巨大な気球の下にある聖火台に点火されて上昇する。夜のパリの灯も一役かっている風景の中に聖火台気球が浮かぶ。
こんな演出は他の都市ではできない、祝祭都市パリだから可能な圧倒的なパフォーマンスである。
これから始まる競技の会場もコンコルド広場、アンヴァリット、ベルサイユ宮殿などが使われるようだが,街中がスポーツの祭典に包まれる様子にわくわくしている。
暑い夏、テレビでパリの街散歩をしながらオリンピックを見るのも楽しい。
