ルーシー・リー展:東京都庭園美術館

2026年09月02日 00:00

東京都庭園美術館で開催されているルーシー・リー展を見に行った。

ルーシーはウイーンに生まれ陶芸を学んだ後、戦争の亡命でイギリスに渡り優雅なフォルム、掻き落とし技法による独創的な紋様そして釉薬による色豊かな色彩で独自の佇まいをもつ陶器を創造した。

旧朝香宮邸の庭園美術館は彼女の優雅で繊細な陶器作品を展示するに相応しい空間でそれぞれの部屋はコンパクトながら照明器具や調度品はアールデコ様式で落ち着きがあり作品を鑑賞するに適していた。

彼女の生涯の中で交流があったバーナード・リーチや濵田庄司の作品も展示されていて鑑賞の奥行きが増したと思う。

彼女の作品は形が優雅で薄くそこに青の釉薬の鮮やかな色と金色の垂れる縁取りが見事で吸い込まれる感じだ。また一度塗って乾かした釉薬を掻き無数の筋を施したデザインは見事である。写真などで見ているが実物を見た感動は代え難く素晴らしい展覧会だった。

展示を見終わり翠り濃い庭を見ながらコーヒーを飲む時間は余韻に浸るに良い場であった。

暑い日であったが和風庭園を歩くと池を囲んだ樹々を抜ける風が心地よい、秋になれば紅葉も素敵だと思う。

そこから芝の庭園を歩き大木の下の日陰で暫し休んでから出口付近に行くと森を眺めながら食事ができる素敵なレストランがあった。

いつかランチと美術を楽しみに来たいなと思いながら帰途に着いた。