ワイエス展

2026年05月08日 00:00

上野の東京都美術館へアメリカの画家ワイエスの展覧会を観に出掛けた。

ワイエスの絵を初めて見たのは朝霞市にある丸沼芸術の森だった。ここはワイエスの作品を数多く収蔵していてその中の〈クリスティーナの世界〉に強く惹かれた。

それにインスピレーションを受け後で私の木工作品の創作に繋がった。

丘の草原に一軒の家が立っているだけの作品だが、鎌倉で個展を開いた時に購入者からこれには物語りがあると言って買って行かれた。

それ以来久しぶりにワイエスの絵画を見る機会になったので期待が昂った。

ワイエスの絵画はモノトーン風の写実風景、光と影で切り取られたアメリカ東海岸の陰翳の世界は静謐で見る者の想像力を引き出し語り始める様だ。

廃墟となる運命の丘の上のオルソンの家と海からの風を描いた絵は印象に残る風景だ。そしてそこに住む足の悪い女性クリスティーナが玄関口にもたれ遠くに見える草原と海岸の景色を見つめている姿は生きる事への意思の強さを表した絵として感銘を受けた。

素晴らしい展覧会に私の創作意欲が刺激された様な気がする。