三州の山奥に佇む足助は不思議な街だ

2014年05月16日 22:18

友人宅にダブルチェアーを納入し長野へ向かう途中、一度訪れてみたかった足助の街に寄った。

足助の街は二つの顔を持っている。一つは街の入り口にある香嵐渓で秋の紅葉は素晴らしいそうだ。確かに川沿いの山はモミジの木が一面に広がっていてさぞかし奇麗だと思うが、余りの人で写真を撮りにくるのは無理だと思う。もう一つの顔は、信州飯田へ繋がる伊那街道の中継地として栄えた昔の町並みが残っている事だ。平日の街は人影も少なく路地を歩いたりしながらのんびり過ごすには丁度いいサイズと佇まいである。修景は少しずつやっている様であるが、マンリン小路と其の角にあるマンリン書店が素晴らしい。特に此の書店に一歩入ると今まで経験した事の無い本屋の雰囲気、そこに置かれている書籍は私が好きなデザイン、モノ作り、街に関するもの、そして作者も中村好文を初めとする人々のもの、私の夢の書斎の様な気さえする。所で、こんな山奥の小さな街で何故このような本を扱う書店があるのだろうか?、どうも此の本屋を目当てに遠方よりわざわざ来る人々がいるのだそうだ。

それ以外に昔ながらの雑貨屋などもあり覘きながら店の人と話をしたりして、都会では味わえない時間を過ごした。