上野界隈ぶらぶら

2025年11月07日 00:00

行きたかった東京都美術館のゴッホ展を見に上野に出掛けた。

久しぶりの上野だから美術館へ行く前に谷中界隈をのんびり散策、そしてゴッホ展を見る時間を遅めにして陽が落ちて暗くなった5時に上野東照宮のライトアップ写真を撮るプランを計画していた。

根津駅で降りてランチを食べてから谷中の裏道をのんびり歩く、ここら辺りは寺が多いのに加えて昔ながらの暮らしの匂いが残っていて思わぬ所に地元の八百屋や駄菓子屋がそして密かにインテリアの店も佇んでいる。そんな界隈をインバウンドの人々が沢山歩き回っていた。

ぐるりと回り言問通りから根津近くの脇道に入った所に水晶を溶かして造形している工房兼ショップを見つけ中に入って見た。水晶を高温で溶かした透明感のある硝子の小石の様なオブジェが複雑に光を反射して面白く見えた、若い作家と暫し作品に付いて会話を交わした。

久しぶりに作家との豊かな時間を過ごすことができたこのショップは元銭湯だった建物を隣のカフェと分割しモダンな空間にしたと言う。確かに外に出て見ると入る時には気付かなかった煙突が聳えていた。

そこから細い坂道を登ると藝大の脇に出て少し紅葉が始まった森の中にある東京都美術館にたどり着いた。ゴッホ展は日本人に人気があるのだろう?かなりの混み様だ。今回は画家ゴッホを支えた画商の弟テオとその妻との交流を軸にオランダのゴッホ美術館の作品を展示、人混みに少し疲れたが良い展覧会だった。

外に出ると既に暗くなり急いで東照宮に向かう。

薄らと青くライトアップされた五重の塔が暗闇に浮かび、門から先の参道に提灯が灯されその奥に黄金に輝く東照宮が幻想的に見える。近づくに従い輝きが増した。塀に囲まれた主殿に入る暗い通路を提灯をかざして行くとそこは黄金に輝く主殿が鎮座し細部の彫刻には古代からの高貴な色である朱、緑、青色が加色されこの世とは思えぬ佇まいに暫し言葉もなく魅入った。

上野の暗い森を後に不忍の池に下るとそこは現実の世界、今日一日の至福の時間を惜しむ様にして家路に着いた。