上野美術館散歩
2013年11月04日 21:34
上野の東京都美術館でターナー展が開催されている。加えて、近くの古民家で娘婿と芸大仲間との木彫展もあり雨上がりの昼時、上野まで出掛けた。
鴬谷で電車を降り、寛永寺の脇を歩き私としては初めての地区である上野桜木町へ向かった。古民家は彫刻家の櫛平田中の旧宅で、今回芸大の教職員と学生による木彫だけの作品を古民家の佇まいの中に展示している。その中で、彼の作品は何時もはテラコッタ等を素材としているが久しぶりに木を使い表現しているもので、中々の出来だと思った。
木彫作品展を見てからターナー展に行くまで、初めての街をぶらぶらしたが、昔の商家が残っていたりして谷根千との一体感がある場所であった。芸大前を通り、黒田記念館の一角にあるカフェで軽いランチをとってから美術館に入る。ターナーは大昔ロンドンに行った折りにナショナルギャラリーで作品を見て以来気になっていた画家で、今回はテート美術館などからかなりの作品が来ていて、見応えのある展覧会であった。イギリスを始め欧州を旅しながら、風景を描いているのだがモネと同じ様に淡い色彩が豊かで霞んだ遠景の書き方は特に上手いと思った。
上野公園の木々も色付き始め、芸術の季節に相応しい装いであった。