世界のEVシフトに思う

2021年11月21日 00:00

先日NHKの特番で世界の自動車産業のEVシフトへの対応を放映していた。
そこで取り上げられたのは環境問題への取組みを表向きの旗印にしながら、自動車産業の主導権競争に勝つチャンスと目論む欧州と中国、そのゲームチェンジのスピードに遅れを取る日本の構図だった。
自動車後進国の日本が排気ガス規制を機に発展し優れた品質とハイブリッドなどの燃費向上技術の優位性で世界の自動車産業のトップに躍り出た。その成功体験によりエンジンを捨ててEV化には消極的だった。唯一日産がリーフを販売して来たが台数的には主導権を握れず新興のテスラにあっという間に追い越され、そのテスラの時価総額はトヨタを抜き去った。
欧州各国はCO2の排出量を減らす為にEV&FCVしか販売できない様にしようとしているしメーカーもこれを主導権を握るチャンスと捉え積極的に新車を投入している。
最大市場中国はガソリン車では勝目はないとモーターやバッテリーなど主要部品を買えば簡単にしかも安く車に仕上げられるEVで世界制覇を考えている。
富裕層が中心ユーザーである欧州メーカーや中国の裕福な地域では充電インフラも整備し易いが、これから車の普及が進む国・地域では果たして対応できるのであろうか?むしろ燃費の良いハイブリッド車の方が利便性も高いしCO2削減メリットが大きいのでは無いかとも思う。
故に私は日本はハイブリッドとEVの二刀流がこれからの最適な道だと考えているけれど、後手に回っているEVで負ける事(日本電産などの部品メーカーは勝てる)になればかっての家電と同じ道を歩む事になるので負けるわけにはいかない。如何であろうか?