信州の秋の里山風景
今週前半母のケアのために長野へ帰っていた。実家に帰れば色々とやる事は有るのだが其の合間に必ず行く所が有る。
私の実家は市の中心から一駅北になるが、チョット車を走らせれば田園地帯だし山裾にはリンゴ畑が広がっている。西から北の方面には北信五岳が奇麗な山容を見せてくれる。東の方は志賀高原の山々が聳える。そしてその間は善光寺平が広がり千曲川がゆうゆうと流れている。
私が行く場所は飯綱山から善光寺平へと広がる斜面を望む場所で丁度いい具合に蕎麦屋があり其処からの景色が宜しい。眼下に見えるは実りの時期を迎えた稲穂が黄色に色づき緩やかな段々畑が遠くまで続いているのどかな風景である。其の先の濃い緑の丘はサンクゼールワイナリー、ここも心地よい時間を過ごせる場所だ。其の先は千曲川を超えて小布施へと続くが、その街は日本の田舎が文化的にも豊かである事を体感させてくれる処でもある。善光寺平には南から北へと、昔の宿場街の海野宿、上田塩田平から別所温泉、城下町松代、善光寺の街長野、養蚕の蔵の街須坂、寺町飯山、野沢温泉などなど豊かな小さな街が点在する。しかも最近は千曲川ヴァレーと称する一連のワイナリーも点在し一層の魅力を生み出している。
この景色は雑誌に載る様な絶景ではないが、私にとっては帰郷するごとに見ておきたい風景だ。気持ちが落ち着き、何も考えずにただただ其処にいるだけで良いと思う景色だ。
日本の原風景だと思っている。