信州上田の街散策
2016年09月25日 22:43
郷里にある墓を改葬することになり段取りを付けるため郷里に帰ったおり、その合間の休日に観光のため上田へ出掛けた。
上田は今やNHKドラマ真田丸人気で全国区になっているが、私も何度も行っているものの上田城しか見てなくて今回は城以外の上田の街を探索しようと思って出掛けた。そうは言いながらまずは上田城を見学したが人気で人が多いこと、そうそうに城を後に北国街道の面影を残す柳町へと脚を運んだ。今風の住宅が並ぶ街道を暫く歩くと突然蔵作りの町並みが目に入って来た。奇麗な水が流れる用水路を渡った所は武田味噌醸造と直売の菱屋、一歩入ると美味しそうな匂いが漂い女将と色々話しをして試食もさせてもらい気に入った赤みそを購入した。店の角を曲がると色々な昔ながらの建物が目に入る。その一つ自然発酵パンで有名なルヴァンが岡崎酒蔵の隣に間借りをしていて入ると麦のいい匂いに包まれハード系のパンが並んでいる。店の人と話しをすると是非二階を見て行って下さいと誘われ古民家の太い梁がむき出しの二階へと上がると、そこは不思議空間の連続で特長のある小部屋がたくさんあって小道具や家具それと本等が昔のままに置かれていてパンとコーヒを楽しめる。一階へ下り量り売りのくるみパンを少しだけ買って帰りの電車の中で食べたらそれは美味しかったこと。
隣の岡崎酒蔵は実は長野駅の観光案内所で貰った上田の案内書に美人杜氏の写真が載っていてそれに魅かれて来た様なもので、そんな話しをしながらお酒を試飲し購入した。その他はすみふぁーむ&ワイナリーのアンテナショップなどもある。
その後北国街道沿いをぶらぶら歩いていると不思議な本屋があり中に入ると、古民家を改装した古本屋でパンとコーヒを飲みながら本を選び寛げる場所であった。本棚には私の好みの本が多く、長いこと手に入れたかった高価な本が置いてあり旅の途中ではあったが買い求めてしまった。
上田駅に戻る手前で前から新幹線の車窓で気になっていた建物へ行ってみた。其処は製糸業で名を馳せた岡谷の笠原工業の工場跡地で明治時代の4層構造の繭の保管倉庫で重要文化財指定の建物である。
その街を脚で歩くと思わぬ発見があることの楽しみを味わえた一日であった。



