入院生活#5病院食の進化

2024年05月12日 00:00

入院して回復途上にある間の楽しみは食べる事しか無い。

6時半に起き22時に就寝するまでの間のスケジュールは管理されていて、朝は血圧・血糖値・体温など各種測定で始まる。暫くすると朝食、食べ終わると薬。午前中は心電図を測るぐらいで後は自由時間、お昼ご飯を食べてまた自由時間そして夕飯を食べ薬を飲んで就寝まで自由時間。自由時間がたっぶりあるからテレビでニュースを見る他は雑誌を読んだりスマホで音楽を聴いたり寝ている。

こんな単調な一日の中で唯一食事だけが変化をもたらす。何度か入院を経験しているが食事の思い出は不味かったと言う事に尽きる。塩分制限で薄味、味に深みが無いなど病人のための栄養学ファーストなのだ。

最近は家食でも栄養指導を受けながら減塩、タンパク質や炭水化物やカリウムが少ないメニューにしているが、美味しさは妥協できないので出汁や調理法など色々工夫する。一度ファミリーレストランで食事し塩分とカロリーの多さにびっくりし二度と行かなくなった。

13年ぶりの病院食、薄味には慣れて来たので以前より美味しいと感じるが、魚は白身魚だけ肉は赤身の豚ヒレのみだから飽きてしまう。ご飯は量が多いのでふりかけ等が欲しくなる、一回おかかが付いた時は美味しく食べた。野菜やフルーツは少ないし好きなヨーグルトはまるで出てこない。もちろん味の濃い中華など出るわけもない。

と言ってたら、5日目に一般病棟に移ってからなんかメニューが変わって来た。ヒレステーキが出たりすき焼きもそして酢味噌ソースのシャブシャブが出て来た、まさかの中華もありそれぞれ味もしっかりしていたから美味かった。これで1日の塩分量が6gなのかと疑いつつ、これなら自宅でも応用できそうだなと思うと一層美味しく食べられた。

写真は昼と夜に出たメニューの主菜の写真でこれにサラダ、煮物などと白米がセットされる。

多少の不満もあるけど昔の印象とは凄く変わった。美味しく食べてこそ回復も早いと言うものだと言いたい。食事は唯一の楽しみ今夜も待ち遠しい。