前川秀樹展

2015年12月22日 22:27

木の彫刻家、前川秀樹の作品展を見に行った。

彼の作品はだいぶ前に日本橋丸善で偶然彼の作品集を見付けそこにプリントされた作品に魅了されたのが始まりで、今年高松の桜製作所を訪問した時に棚の上にあったワークショップでの作ったと言う小さな作品を見て本格的な作品展を見たいと思っていた。

昔とはだいぶ風景が変わって来た青山通りと表参道の交差点から少し奥まったところにあるDEE'S HALLと言うコンクリートの箱のような展示場、その中にはかなりの数の彫刻作品が置かれていて見た瞬間、前川秀樹の作品である事がわかるほどに存在感を感じた。今回は“うそぶく街”と題するテーマで箱の中に置かれた人物像は見る者がそろぞれの思いで物語を語れるように仕掛けられている。例えば“幻夜行”は暗闇の森の中を目隠しして歩く女性像。

作家の前川さんがおられたので色々お話をする事が出来た。彼の作品は傷のある変った姿の丸太から人物を彫り出しているが、木と人物のイメージが合うその出会いの一期一会の事を私も木の作品を作るので楽しく語り合った。

素晴らしい作品をみて欲しくなったが、最終日であったためその大部分は売却済となっていたのが残念であった。