叔父の葬儀

2013年10月19日 22:03

15日に母の唯一の兄弟である叔父が87歳で逝去したとの知らせを受け、19日の葬儀のために弟と岩手県金ヶ崎へと向かった。

自宅喪だったので仙台の大学にいた頃に何度も来て以来久しぶりに叔父の家を訪問したが、風景は40数年前のままで道路が舗装された位の違いしか感じられず、懐かしい思い出が蘇って来た。

ここは、元々原野であった地を終戦後開拓に入り美田の地に変えて行った叔父達の世代の努力が今もって美しい野原と遠くの山々の姿と共に残っている。

家の前は広々とした野原で大きなクリの木が所々に生えている雄大な景色である。その景色を見ながらの葬儀であったが、時々吹く風が“千の風”の歌の世界を彷彿させてくれるそれは穏やかな儀式であった。このような葬儀はこれまで経験した事が無い。現代の葬儀場で行うセレモニーとは違う、本来の野辺の送りの姿があった。

葬儀後の埋骨の儀も含め、叔父は安らかに天に登っていったと思う。合掌。