古の世界に想いを馳せる時間
2023年06月09日 00:00
継続的に春と秋に大学の公開講座を受けている。
この春は今までの続編で北イタリアの街と建築シリーズ、ミラノから始まった。
ミラノはイタリア第二の都市でファッションの発信でも名を馳せている。建築物ではドーモやガレリアが有名だしダ・ヴィンチが教会の食堂に描いた最後の晩餐がある。
妻と初めて海外旅行したイタリアの最後にミラノを訪れた時は最後の晩餐は修復中で一人の女性修復士が静かに仕事をしていた。またスフォルツァ城にある美術館に静かに佇むミケランジェロのピエタ像、粗削りのマリアを背負ったキリストの彫刻に心打たれた。
注目すべきは今は大部分が埋め立てられたミラノ運河のこと。残された水辺は今アートの拠点として新しい賑わいの場になっているが、かってはコモ湖やマッジョーレ湖からポー川に流れる川と運河で繋がっていた。運河を使いミラノとドイツやフランスなどと交易が盛んに行われミラノの発展の礎となった。
ミラノそしてコモの街の講義を聞きながら旅の思い出を重ね更には数百年前の北イタリアの都市活動を学ぶ機会となった。