大先輩の米寿の祝い

私より一回りほど年配の大先輩の米寿の祝いの会に出た。

Sさんは私がN社からT社に転職した時の社長であったが、N社にいた時に一年間だけ一緒に仕事をした経緯がありその時の縁で決まった。

転職後親会社のN社の事情でSさんは別な会社の社長に異動したので一年間だけ部下として一緒に働いた。Sさんには感謝することが多くあるが、私のT社での目標と役割を明確に意識できたのはSさんの若手技術者への熱意ある指導の姿を見てこの会社の開発力を一流にすることが大事だと思った時だ、また私に迷いがあった時に適切なアドバイスを頂き短い間であったがT社の開発力強化に多くの示唆を得た。更にその後も今に至るまで色々な局面で相談に乗っていただき私の仕事や生き方の道標になったと思っている。

Sさんが実務から離れてから元いたT社の仲間とゴルフなどOB会の行事にも良く参加され偉ぶることなく我々と老後の時間を楽しんでいた。そんな人柄にOBも好感を持っていたので親しい仲間でお祝いの会をする事になった。皆さんからSさんとの思い出話があり同じ時代を生きてきた者同士、共に生きて来た喜びを感じながら和気あいあいの楽しい時間になった。

この会の開催に当たってもこれからのロールモデルになる様にと参加者が皆んなで楽しむ場にしようと祝われる人も含めて会費制の懇親会をSさんは提案してくれた。

Sさんは常にそんな人柄で我々へのエールを示し続けていた。