工房訪問+

2015年10月15日 22:00

前のブログで椅子展の話しをしたが、その時に工房を訪問したいとの意を伝えてあった谷夫妻の工房を訪問する機会に恵まれた。

工房は浅間山麓の雑木林の中にあり案内がないと容易にはたどり着けないがお昼前に到着しご夫妻のお迎えを頂いた。早速工房の中を案内して頂いたが、工房の中には若い女性のお弟子さんが作業していて、私は其の人がスウェーデンの木工技術訓練学校カベラゴーデンを卒業したOさんである事を直ぐに分かった。カベラゴーデンの事は15年も前に其処を卒業して木工作家になった須藤生さんが本で紹介していた。彼は私の娘の大学のスキー部の後輩であるが、その作品は一言でいえば端正な家具でとても美しいので私も好きな作家の一人である。彼女は谷さんが作る家具の端材を使い小物作品を作っていた。だからこの谷工房では木を無駄にする事が無いそうだ。

丁度、関東のお客様の依頼で欅のモダンな仏壇が完成したところで見せてもらったが、丁寧な仕事ぶりは谷さんの作品に共通したことであると思った。横浜でお会いした時は多少よそ行きであった谷さんだけど、自分の工房の中では職人としての顔になり、楽しい木工談議の時間を過ごせた。

それから奥様が担当しているStudioKuKuの展示室に案内され、其処には木の面白さを生かし生活道具として持ちたくなる様な小物作品が置かれていた。多分、奥様のアイディアをOさん作っているのだと思った。棚に木の家があるのを見て、私が作るミニチュア作品をスマホの画面で見て頂き、お互いに好きなものの話しに和んだ。

もう少しこの場にいたかったが近くの玉村豊男さんのヴィラデストワイナリーでランチの予約をしてあったので、おいとましワイナリーへと向かった。ここは私の好きな風景がある特別な場所で、またマダム佐恵子さんとの一年振りの会話も楽しめた。

ショップにはKuKuの作品が置かれていて、二つの場所が繋がった様だ。