建築家〈堀部安嗣〉の作品展

2017年03月18日 22:37

高校の同期会に出る前の空き時間に乃木坂にあるTOTOのBook&Gallery間に行った。
TOTOやINAX、衛生陶器の企業は共通して建築の本の出版など文化活動にも積極的である。衛生陶器や土管、タイルなどの製造は近代化されるはるか昔から人の基本的な営みと深く関わってきたし今や建築素材とも関わりが強いから企業の中に文化が根付いているのだろうと勝手に想像している。
Gallery間では時々いい企画展を開いていて一度行って見たかったが、今日は本を読んで興味を持った建築家〈堀部安嗣〉の作品展。会場には若い建築家の卵達が多く来ていてパネルや建築模型を熱心に見ていたが、彼の代表的作品の映像上映もあり本で見た作品の現場を見るように暫し作品と向き合える楽しみを味わった。作品の一つ東大の先生の自宅の書庫、狭い土地に螺旋階段の周りに何千冊もの本棚と読書スペースそして本棚の一部に仏壇を設けたその空間は知と祖先の記憶が集積する場となり、素晴らしいと感じた。
その後、日比谷へ移動し高校の同期が持って来た54年前の卒業時の小冊子に書いた文に刻まれた一人一人の青春の記憶に想いを寄せしばし歓談を楽しんだ。