懐かしい町並みを再訪

2017年10月19日 23:50

中国地方のドライブの旅の中に倉敷美観地区、そして30年ぶりに訪れるベンガラの岡山県吹屋、石見銀山遺跡のある島根県大森など古い街並み探訪を組み入れた。
ドライブの前泊を倉敷にし、今まで余り踏み込んでいなかった本町界隈を歩いたが昔の家並みが続き入りたくなるような店も多く新たな倉敷の魅力を見つけた様に思う。加えて雨上がりの美観地区の夜景の写真を撮る楽しみを味わえた。歴史のあるおでん屋を見つけ夕食をとり、この街の人々との会話を楽しめたのは想定外の楽しみであった。
吹屋は岡山の奥地にあるベンガラ産地の特徴が良くでている街並みが完璧に残されている。土壁がベンガラのピンク色そして屋根が石州瓦の橙色に統一された佇まいは他にない魅力がある。加えて映画の舞台にもなったベンガラ産業で財を成した広兼邸の山城の様な佇まいや懐かしさが漂う旧吹屋小学校などがある。そしてそこに住む人々の優しい眼差しと会話も楽しめた。
大森は石見銀山で栄えた街並みが昔の姿で色濃く残っている。産業で財を成した豪商の旧家や民家などが曲がりくねった坂道の両側に隙間なく並びタイムスリップした世界を楽しむことができた。残念なことに群言堂本店が休業日であり中に入れなかったが、こんな山奥の寒村から豊かな暮らしとナチュラルデザインの衣類を全国展開している人たちがいる。町の人々との立ち話も味わい深く街並み探訪の魅力である。
地方が疲弊している中で今回再訪した山奥の村は日本人の原風景を味わうことができる魅力を持っていると思った。