故郷は遠くなりつつ

2015年10月21日 22:36

昨年末母が長野から横浜へ移住して来た後、実家は空家になっていて時折様子を見に出掛ける程度になっていた。

この後、誰も住む当ても無い実家になっているので母がまだ元気でいる間に思い切って整理しようと決心した。幸い私の高校の友人が長野にいて家の処分に協力してくれたので、最近買い主が見つかり先日本契約をした。実家は駅に近い地の利はあるものの地方の地価は恐ろしいほど下落し買値の半分程度にしかならない。しかし、長年両親が心地よく住んでいたので十分元は取れたと思っている。

これから解体し更地にしてから売却となるが、色々整理もして行かなくてはならない課題が多くある。まずは仏壇を整理し最小限のものだけを残す事とし先祖代々への法事を行い処分した。つぎなる課題はお墓の問題である。これはそう簡単では無いと思っている。

こうして生まれ故郷には親戚はいるものの実家が無くなったので、行く機会がかなり少なくなるであろう。懐かしい風景があり多くの思い出が残っている土地ではあるが、次第に帰る場所から出掛ける場所へと変って行くのであろうか。

長野への行き帰り、高校同期のゴルフが軽井沢であり久しぶりに奇麗な浅間山を見ながらのゴルフを楽しんだり、帰りには志賀高原で名残の紅葉を見たりしたが、この風景も見る機会が少なくなるのかなと思うと寂しさがつのる。