新星女流ヴァイオリ二スト

2025年07月23日 00:00

若手女流ヴァイオリニスト堀内優里のリサイタルを聴きに浜離宮朝日ホールに夫婦で出掛けた。

数ヶ月前までは名前も知らなかっ演奏者なのに出掛けたのには訳がある。5月に長野へ旅をした折に親しくしていた親戚夫妻の家に伺った。Kさんは私の妻の従兄弟で夫婦で写真撮影を趣味にしていたので時々出掛けては写真談義を楽しんできた。その時に孫がプロデビューして夏に東京でリサイタルをやると話され、聞くと4年前に題名のない音楽会の葉加瀬太郎のプロ塾で認められてその後プロとして活躍の場を広げて行ったようである。

今年からアメリカに留学し名ヴァイオリニストのジェームス・エ➖ネス教授に指導を受けているが、その合間に日本ツアーをやっている。

会場には葉加瀬太郎やチェロリストの堤剛からの花輪が届いていたが、反田恭平など多くの人々との共演もあるようで期待されている新人だ。会場には両親も来ていて、小さい頃近所に住んでいて餅つきの時などに私の実家に遊びに来ていた時以来の再会となった。

リサイタルはバッハの無伴奏パルティータ2から始まったが、緊張感ある素晴らしい音色は師匠エーネスの演奏を感じさせる演奏だった。2曲目のブラームスのヴァイオリンソナタ2番はピアノとの掛け合いも良く好きな1番も聴いてみたくなる演奏だった。

彼女はまだ若く初々しく美貌でスタイリッシュ、会場には若い仲間やファンが多かったがいずれ大輪を咲かせる予感がする。彼女は最後まで聴衆を魅了し続けたが、この世界で生き抜くには不断の努力と今のところ恵まれている様だが運が必要となろう。

遠い縁者ではあるが身の回りにこうした才能が出てきたのを嬉しく思うし、応援したい気持ちになる。