心に残る本と出会う楽しみ

2013年07月05日 07:34

本は何処で買いますか?と聞かれれば、大部分はAmazonと答える様になってきた。

それも、私の趣味の木工とか建築とかの本は本屋に置いて無いものが多い事と高価なので程度の良い中古本が充実しているAmazonを多用している。海外のものは特にお買い得の様な気がする。

そんな中、街に出掛けると必ず本屋には寄ってみる。新刊で面白いものが無いかとか、結局はAmazonで買うにしても中身を確認したい(本屋さんに怒られそう!)とかであるが、やはり中身を見て文章の一部を読んでから買いたくなる本もある。

私の傾向ではエッセイ等は本屋で買っている事が圧倒的に様に思う。それは、今まで一度も読んだ事が無い著者の本もタイトルに魅かれ手に取りぱらぱらと拾い読みして気に入ったら買うからだ。こうした事はAmazonではできない書店ならではの楽しみだろう。

最近読んで心に残った本は、沢木耕太郎“旅の窓”と言う旅の先々で撮った写真とそれに纏わるエッセイとで構成された軽い感じのものである。ベットに入り寝入る前の睡眠薬代わりとして読んでいたが、写真に引き込まれる事が多々あり、またエッセイも短いが心に響く。この人は小説家であり写真のプロではないが、旅先で何と素敵な物語性がある光景を切り取るのかと感心する。

本の帯には、“開けてごらん「旅の窓」を、感じてごらん「心の窓で」”と書いてあった。そうなんだ、こんな旅をしたいと思う。