本を読み考える
私は本が好きだ。
本が好きだと言うのは当然ながら読む事が第一の意であるけど、もう一つの好きは本屋で時間を過ごすのが好きだと言うことだ。コロナ感染自粛生活の中、本屋に行くのも憚れ本の入手はもっぱらAmazonに頼っているが、数日前久しぶりに近くの本屋へ行きAmazonでは購入する気にならなかった沢木耕太郎の〈旅のつばくろ〉が目に留まり手に取りパラパラと読んでみたら購入して読みたくなった。
所で今は手元に3冊の本が置いてあり並行読みしている。
一つは愛読著者の一人である内田洋子の最新作〈サルディーニャの蜜蜂〉、小気味いい文体でイタリア人の普通の生活の中の情景を掬い取り描いている。これは主に昼間読んでいる。
次の一冊は堀江敏幸の〈もののはずみ〉、彼の随筆は時々読むがこれは彼の手元に溜まったガラクタに纏わる小話。私もアンティーク雑貨が好きなので我が意を得たりと楽しみながら気分転換に読んでいる。
3冊目は冒頭に触れた沢木耕太郎の〈旅のつばくろ〉、国内の旅のエピソードを綴ったもので寝る前に寝酒代わりに読んでいる。その中に気になる文章を見つけたがタイトルは〈縁、というもの〉、その文章から私は自分自身の中にしまってある幾つかの〈縁〉に付いて思い起こした。其れに付いては深くは触れないが自粛生活の中で人と人との直接的な繋がりが途絶えている中で、人生の中で出会った人達を思い起こす事が多々あるけど不思議な縁を感じている人々がいる事を改めて考える。それらは自分の人生を確かなものにする機会になったり、心の豊かさをもたらしてくれた人達との出会いである。
コロナの時代、そうした心の中にある縁が人を支えてくれる様に思う。
