桃農家の嘆きを聞いて

2020年08月11日 00:00

私の高校の友人O君は会社を辞めてから地元で桃とぶどう農園をやっている。
私の郷里の近くに川中島合戦で有名な古戦場跡があるがこの辺りは果樹菜園が盛んでとりわけ川中島品種の桃は有名で最近は山梨の桃農家でも栽培されている。
私は郷里を離れてから久しいし両親が亡くなってからは墓も移したので行く機会が少なくなった。それでも郷里を懐かしく想う気持ちは変わらず、夏の桃、秋の林檎を取り寄せている。
今年も7月中旬にO君から今年の桃の出来具合のメールを貰っていたが、穿孔細菌病の発生により品質が気になるので予約受付はできなくなるかもと。7月末に確認したら今度は長雨で黒斑が発生し贈答用の数が纏まらないと嘆いていたが、それでも8月に入り梅雨が明け何とか発送して貰ったがこれから出荷予定の品種も問題だらけだと言う。
農家は一年かけて丹精込めた果樹も天候次第で収穫量が激減してしまい収入が無くなるリスクを抱えている。稲も台風で倒れたり水害に合う話はあちこちから聞こえてくるが、元々日本はこうした自然災害と共存してきたのだが最近は想定外の気候による大災害・被害が多くなっている様に思う。
こうした想定外の気候変動は人類の社会活動がもたらした影響と言えるが、コロナ感染もシンクロしているのではなかろうか?
友人の桃農家の嘆きは、人類に突きつけられた深刻な課題に繋がっていると思う。