民藝100年展:国立近代美術館

2021年12月21日 00:00

テレビで放映された民藝100年展を見たくてコロナ感染も落ち着いている今しか無いと東京へ出掛けた。
時間があったので大手町から皇居のお堀沿に竹橋にある国立近代美術館まで歩いた。コロナ感染対策のため事前予約制だったが中に入ると私と同年代の人に加えて若い人たちも多く民藝に興味がある人の層が広ろがっていると感じた。
柳宗悦が津々浦々歩き見つけてきた陶器、織物、木工、民具などが展示され、彼と共に活動した河井寛次郎、濱田庄司、バーナード・リーチなどとの交流も知る事ができる。収集した李朝や日本の古い民藝品は芸術作品とは違う生活に馴染む使い易さと機能美が感じられる。これは縄文土器から流れている生活の中の日本の美そして柳宗理の工業デザインの美しさに繋がっている様だ。
帰りに神保町まで歩いたが、ビルの谷間で古本屋街は未だ健在で岩波書店ビルにあるブックカフェで遅いランチを食べながらひと時本の世界に浸った。
慌ただしい年の暮れのスキマの様な時間をゆっくり味わった。