水辺の街、金沢八景
2021年07月30日 00:00
金沢八景は江戸時代から東京湾の風光明媚の地として有名で、広重の版画金沢八景にも描かれている。
今毎週一回金沢八景にある関東学院大学の公開講座を受けているが暫くは夏休みになるので9月から再開される。第3回目の日たまたま教室が一番高層の建物の最上階になりそこからは金沢八景の周辺が180°一望できた。ここからの展望は今までに見た事が無い景色、西には石切場の跡が残る鷹取山から鎌倉方面の山並みそして遥か遠くには富士山の山容が、南には横須賀の街並みが見え隠れ、北側は金沢文庫そして遥かにベイブリッジまでが見通せる、東を望むと眼下に侍従川が流れ込む内川の水路そして金沢八景駅まで入り込む平潟湾、その周辺には明治時代に伊藤博文の別荘などがあった野島、更にシーパラのある八景島や船が行き交う広々とした東京湾が見える。
こうして見ると金沢八景は緑の山に囲まれた水辺の街、東京湾内では今や高層マンションが立ち並ぶ江東区の隅田川や江戸川が流れ込む埋立地に水路は見られるものの山並みと漁港や松林と砂浜が残る海辺の風景はここしか残っていないのではないかと思う。
遠くに八景の一つである称名寺の晩鐘の山が見える、その麓に我家があるが素晴らしい景色に恵まれていると感じた。