江戸東京たてもの園を楽しむ

2025年04月30日 00:00

一度行きたいと思っていた武蔵小金井にある江戸東京たてもの園へ出掛けた。

小金井は武蔵野の面影を残す土地柄で博物館は鬱蒼とした森林公園の中にあるので、バス停から暫く森の中を歩いて行く。

エントランスの建物を出ると森の中は3つのゾーンになっていて山の手通りに面しては大正から昭和に掛けての特徴的な住宅が並ぶ。三井財閥の当主の住んだ家は贅を尽くした内装が見物、建築家前川國男邸は建築家らしい静寂の佇まいだ。

次に向かったのは下町中通りのゾーン、ここには懐かしさが漂う商店が並ぶ。さすが東京、個性的なデザインの商店ばかりである。荒物屋、生花店、文具店、化粧品屋、和傘問屋、仕立屋、乾物屋、居酒屋、旅館、そして子宝湯なる銭湯など内部の様子が再現されていて今にも開店できそうな雰囲気があって面白い。本来あるべき場所にあったらさぞかし日本の街並みも生き生きして来ると思える堂々とした佇まいだ。残念ながら東京などからこうした街並みが消え、地方の重要伝統建造物保存地区に細々と見ることができる。

GWの谷間、久しぶりに古き良き時代を偲びながらのんびりとした時間を過ごした。