病院通い

2018年08月06日 21:26

2007年に開腹手術を受けてそれ以来10年越しの市大病院通いを続けている。

それは稀な病気であるGISTの再発防止の検査と薬を貰いに行くためであるが、当時准教授であった主治医も今や教授でその分野のセンター長、長いお付き合いである。先生によるとこれほど長く薬を飲んでいる人は稀とか、しかし今の所再発の兆しは無いが大丈夫との治験データが少ないためかこれからも継続することになる。
所で大学病院だから色々な患者が訪れる、血液検査や診察までの待ち時間、読書と居眠りの時間であるがしばしの人間観察の時でもある。患者の年齢層は私の歳の前後が圧倒的に多いが時に20歳位の若者もいるから早く治って長い人生を楽しみなと思う。性別の差は無いように思うが付添いの方に女性が多いのは平均年齢が夫より若いのと元気な証拠なのかも知れない。中には妻を乗せた車椅子を押す夫もおられご苦労の中にも微笑ましい夫婦関係を忍ばせる。腰の曲がったかなりのお年寄りが一人で来ているのにも遭遇するが生きていく大変さを感じてしまう。
診察時間も私の様に世間話などをしてあっと言う間に終わる人もいれば、かなり長い間診察室から出てこない家族もいて多分複雑な状況にあると推察される。
病院の待合室には時には死と向き合っている人もおられようが今を生きる色々な人生が生々しく存在していると思う。