懐かしきかな県立音楽堂
2013年12月05日 22:30
何十年ぶりに野毛山の近くの神奈川県立音楽堂に家内と出掛けた。
今日は、音楽堂開設60周年記念として舞台裏の見学、建築史でユニークな藤森照信氏と松隈洋氏の建築に関する対談そして世界的に有名な吉野直子さんのハープ演奏など盛りだくさん。此の音楽堂は戦後間もなく日本がまだ貧しい時期に復興の力になる事を祈念して立てられたとの事で、コルビッシェの流れを汲む前川国男の設計で音響的には優れたホールとして有名であるが、壁の木材の粗末な事が戦後の貧しさを感じさせ感慨もひとしおであった。対談は建築家と家具デザインの関係をスライドを使い面白く話してくれた。ハープの演奏は場所を変えて引く事に寄る音響的な変化を体感する企画であり、ホールの真ん中にいた私達の直ぐ前の通路での演奏は一粒一粒の音が克明に聞こえてきてまるでサロンで聞いている様な豊かな音であった。
久しぶりの音楽堂であったが、40年前にフルートのピエール・ランパルの演奏会を結婚早々に家内と聞きに来た事を思い出し、また帰りには野毛の名物ラーメン屋により懐かしい味を堪能した。