称名寺の裏山を歩く

2021年05月27日 00:00

梅雨時に爽やかな天気になると野山を歩きたくなる。
思い付きで久しぶりに我家の隣に連なる称名寺の裏山を歩くことにした。駅から海に至る間に小高い山が三つ称名寺の境内を囲む様に連なり仁王門を入ると別世界に入った様な感覚になる。
一周するのは今の私の体調からしてキツイので寺内から北条実時の墓まで行きそこから八角堂がある最高峰まで登り駅に近い住宅地まで下る短縮コースとした。
本堂の裏は平地で鎌倉時代には大伽藍があったが今は雑草が茂る。そこから緩やかな上りになるが、山桜や欅の木も大きくなり鬱蒼とした森の中を歩く。墓の前で一休み、暫く登った休憩場でまた一休み、そして急な登り坂は何度も休みやっとの思いで八角堂のある金沢山の頂上に着く。ここからは八景島や東京湾が一望でき、遠くには横須賀や観音崎も見える。
眼下に広がる風景を見ながらそよ風の中でいつもの様に持参したお握りを食べた。
東京湾には幾つか漁港があるがここ金沢にある柴漁港は海から見ると山に囲まれた坂の街で典型的な漁村の風景である。山の上から見る景色は埋め立てなどで昔とは変わったがあちこちに金沢八景の面影が残り横浜からも至近距離の所に山と海がある地は素晴らしいと思う。
下りは急勾配であっという間に駅前の住宅地にたどり着き買物をして駅からバスに乗り自宅に戻った。
体力の衰えを感じるこの頃だが、こうした山野を歩ける幸せを感じている。