称名寺薪能を観る

2019年05月03日 21:54

 

我家の近くにある古刹称名寺の境内で毎年行われている薪能を初めて観に行った。
22回目を数えるこの薪能、狂言“佐渡狐”を野村萬斎が能“竹生島”を櫻間右陣が演じる。夕方太陽の光が消え群青の空に変わり山に囲まれた寺の境内はライトアップされ幽玄の世界になった。薪に火が付けられ初めに仕舞がありそれに続いて狂言そして能が演じられた。狂言は言葉のやり取りが分かりやすいので笑いを誘うが能は物語を頭に入れておかないと演者の所作が何を意味しているのか分からないため少し消化不良であった。
薪の燃える炎に照らされ大木に囲まれた舞台で演じられる日本の古典芸能を見ながら、非日常の世界に暫し身を置き令和の時代を迎えた気持ちになった。