空想の旅を楽しむ
旅ができない、コロナ感染は私の楽しみを暫し封印した。
綿密な計画を練り宿や修学院離宮の予約まで済ませてあった友人夫婦との5月の京都の旅をキャンセルしたがその先も見通しが立たない。
それではと家にいて出来る空想の旅をする事にした。旅の設定は一人旅、2泊3日、その街に暮らす様に好きな本や雑貨の店を覗き気に入ったモノを買い疲れたら美味しいコーヒーを飲む、できたら美術館に行き好きな一枚の絵を見たい。夜は地元の美味しいモノを食べお酒も飲む。
そんな設定を満たしてくれる街を日本の中に探すため参考本を読むとかって私が行った街が変化している事を知る、また行って見たいなと空想の旅に出掛けた。
さて3度目になる高松市、個性的な書店が多くなったとの雑誌記事を読み早速その書店の一つルヌガンガを探し暫し店主がセレクトした感性を刺激する本たちとの時間を楽しむ。こうした書店にはカフェが併設されているのが多くなったのでコーヒーを飲みながら買い求めた本を読む至福の時間を過ごせる。
翌日フェリーで直島に渡り安藤忠雄の地中美術館に向かいモネの睡蓮の絵のために作られた静謐な空気に満ちた部屋で暫し睡蓮に向き合う。この美術館のカフェの庭で目の前に広がる瀬戸内海の島々を眺めながらゆっくりと流れる時間を過ごした。
夕方の便で高松に戻り夜は小さな小料理屋で瀬戸内海の幸を肴に日本酒を飲む。朝飯は昨夜聞いておいた美味しい讃岐うどんの店に行きコシの効いたうどんを堪能した。
さて旅の最後の日はどう過ごすか?イサムノグチ庭園美術館に行くか、丹下健三の建築探索か、それともかって不思議な出会いをした桜製作所に行きジョージナカシマの木工作品とむきあうか?
空想の旅は果てし無く広がる。