自動車産業の変革

2023年02月14日 00:00

トヨタの名誉会長豊田章一郎が97歳で逝去した。
その一週間前には息子の章男氏がトヨタの社長職を50代の佐藤氏に引き継ぐ発表をした。また日産とルノーのアライアンスの基本ルールが変わり対等の立場になった。これらの変革のバックグランドに急激なEV化とクルマとITとの融合などの変革の大波がある。
私も日本の自動車産業が猛烈な成長をし始めた頃に自動車の研究開発に携わり企業人の最後は部品会社の事業を担当してきたが、今はそれ以来の大変革の時代だ。特筆すべきは従来の車作りより容易に新規参入できる事とアップルなどのITメーカーが主役になりうる可能性を持っている事。EVに関して言えばBYDの様な中国メーカーが世界を支配するかも知れない時代になる。
日本が得意としていた技術は主役から降りる事になるから日本の自動車メーカーは覚悟を持った変革をフルスピードで果たさなければトヨタ、日産も生き残れないだろう。
そんな事を考えさせられた年明けだった。