藤本壮介建築展
アークヒルズの森美術館で開催されている藤本壮介建築展を見に行った。
彼は関西万博の巨大リングを設計した事で一躍一般人にも名を知れたが、今や世界中でプロジェクトが進行中の売れっ子建築家だ。私は昨年4月に日比谷で彼の講演を聞く機会があり、今回多くの作品模型から彼の建築をより知りたいと思った。
久しぶりのアークヒルズ、ビル群や人々の姿に変貌する東京のパワーを感じながら会場に入る。
会場は幾つもの部屋で構成されていて建築家の作品のプレゼ模型に埋め尽くされ天井からも構成パーツが下り人々は建築の森の中を歩きながら作品を知る事になる。
彼の作品は多様で、例えば西澤立衞の作品は一目で彼の作品だと分かるが藤本の作品は外観からは分からず全体像からコンセプトを読み解けばそうか彼の作品だなと分かる様な気がする。なんとなく感じるのは自然環境と建築そしてそこにいる人々が溶け合っていける心地よさかも知れない。
作品に魅入っている人々は、建築関係者ではない若いカップル、女子そして海外から来た人達で、建築好きの層の広がりに驚いた。私を含め多くの人に生活感の延長でコンセプトが受け入れられ、こんな空間が身近にあれば嬉しいな楽しいなと思いながら作品と向き合っているように思える。
帰りに新橋でTさんに会い馴染みの蕎麦屋でランチをしながら11月に行く京都・有馬温泉の打合せを行った。
いよいよ秋の季節が始まった。
