軽井沢の休日

2015年06月24日 21:03

長野の実家も母が横浜へ移住した事により空家になっているが、久しぶりに様子を見に行った。

草が伸び放題、梅が青々とした実を付けていたので収穫をし、家財を整理した。整理と言うものの古いものの価値が分からない私としては大部分を廃棄する決心をした。そしたら気が楽になった。

横浜へ帰る途中、初めて軽井沢で宿泊しゆっくり過ごしてみたくホテルを予約しておいた。梅雨の晴れ間に当たり、行ってみたかった石の教会は美しい緑の中に佇み、御堂までのアプローチは石を積み重ねたうねった道で、人の人生の歩みの様な感じがして静かな気持ちになって進んで行く。御堂も内村鑑三の思想を具現化したものであるが、祈りの場としての佇まいはロマネスク教会を彷彿させる。

ハルニレの広場でランチを済ませ、白糸の滝に向かう。緑の中に埋もれる様に白糸の滝は静かに迎えてくれた。浅間山の噴火の堆積層の隙間から流れ出る水は清冽で静かに糸を引いている。ここも祈りの場として静かに佇みたい所である。

宿泊ができると朝夕の時間帯の過ごし方が違ってくる。夜の帳が下りるころ森の中に明かりが灯る散歩道、朝霧に濡れた森、そんな中を歩く楽しみが味わえるのは贅沢の極みだと思った。

都会の喧噪の中で過ごしている我々にとって、時にはこうした時間の過ごし方が必要だと思う。その場とし軽井沢は心地よい場であった。