辻井伸行コンサート
2018年05月13日 22:32
大阪まで辻井伸行のコンサートを聴きに行った。
盲目のピアニスト辻井伸行はクライバーンピアノコンクールで優勝して一躍有名になったが、海外でのコンサートと紀行番組が時々放映されファンの一人になっていた。そして遂に生のコンサートを聴く機会に恵まれた。
大阪は食い倒れの町である一方、中之島界隈に文化的に優れた歴史的建築物もありゆっくり歩きたい街でもある。その中之島にあるフェスティバルホールがリニューアルされ音響的にも評判になっている。そこでリバプールフィルと辻井伸行のコンサートがあることを知り、無性に行きたくなった。コンサートチケットは格段に高いし旅費も掛かるが新緑の頃の関西の旅と合わせて少し贅沢をさせてもらった。
演奏会はラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲から始まったが、有名な変奏メロディの澄んだ音色にうっとり、チャイコフスキーの協奏曲は力強さと粒立ちの美しさが際立ち彼が奇跡のピアニストと言われる意味が実感でき聴衆と楽団員が一つになった拍手の渦となった感動的な演奏だった。チャイコフスキーの第4交響曲のリズム感が感動ものだったのは、フェスティバルホールの音響特性の良さが出てそれぞれの楽器の音が良く通って聞こえて来たからだろうか。
遠方までわざわざ聴きにきて良かったと思う。