鎌倉、一条恵観山荘の紅葉

2021年11月23日 00:00

11月後半、コロナ禍の前は毎年京都の紅葉の写真を撮りに出掛けていたが感染は落ち着いたとは言え今は未だ行ける状況では無い。

しかし鎌倉に京都の紅葉にも負けない場所がある事を知った。墓がある鎌倉霊園に車を置き暫く浄明寺方面まで歩くと手前に一条恵観山荘の門がある。一歩中に入ると額縁に切り取られた様に白い石が引き詰められた庭に見事に色付いたカエデが見えた。その奥の庭園は苔の緑とカエデの赤の彩りが素晴らしい。さほど広くは無いが庭園の淵は滑川のせせらぎが流れ立体的な配置となっていて茶室が配置された空間。

鎌倉の紅葉は寺社で見る事ができるが、こうした山荘庭園の紅葉は初めて見る風景でいっ時京都にいる錯覚に陥る。パンフレットを見るとこの山荘は元々1646年に京都に造られ桂離宮に並び当時の朝廷文化を今に伝えるものだとの事。何処か京都で見た佇まいだと思ったのもさもあらん。

京都に行けなかったが、近場で素晴らしい紅葉を愛でる事ができた。