高橋真梨子ラストコンサート
県民ホールで開催された高橋真梨子コンサートを聴きに出掛けた。
彼女は私より4歳下の年齢だが、長い間素晴らしい曲を歌い続けてきた。テレビへの露出は少なく多くはコンサートツアーで歌って来ているが、大分前に一度生で聞いた事がある。私のカラオケの持ち歌にもなっている〈For you〉を筆頭に〈5番街のマリー〉、〈ジョニーへの伝言〉、〈グランパ〉など数えきれない名曲を少しハスキーで圧倒的な歌唱力で歌い上げる魅力にはまる。しかしツアーに拘るやり方はとてつもない体力を必要とするだろう、夫でバンドリーダーを務めるヘンリー広瀬のサポートがあったとしても続けるのは難しいだろうと思う。今年が最後のツアーとなると聞いて昨年予約をしたが、幸いコロナ感染も落ち着きを見せているので行くことにした。
幕が開くといつもの顔ぶれ(みんな歳をしたけど)のバンドをバックに高橋真梨子の聞き慣れた歌声が響いた。懐かしい曲の数々、あの歌唱力は相変わらず心に響く。私もマスクの中で歌詞を呟いた。最後はお決まりのグランパを歌う、皆んな総立ちで両手を振り一つになって行く、私もこれがラストだと思うと立ち上がり皆んなの輪に加わった。
彼女の挨拶があった、ペドロ&カプリシャスのポーカルから50年歌い続けてきたが夫のヘンリーからもう休んでも良いのではと言われ決心が付いたと。
未だ時々歌う事はできるかもしれないが身のこなしに老いを見ると少し寂しい。もうムリはできない、高橋真梨子長いこと素晴らしい歌声をありがとうと言いたい。