魚の鮮度が旨みを呼ぶ

2018年01月19日 22:16

 

日本人は魚を生で食べる喜びを知っていると言うが、真に鮮度の良い魚を食べることは少なくなっているように思う。
日々の食卓に上がる刺身は流通経路を考えると真に鮮度がいいとは言えないし、焼き魚煮魚は殆ど切り身で買ってくるのだから何をか言わずであろう。それが当たり前になってきた食生活であるが、今年に入り真に鮮度の良い魚を食べる機会に何度も恵まれた。鎌倉に住む婿に釣りをこよなく愛している友人がいて、釣ったばかりの魚のお裾分けにあやかっている。房総沖で獲れた生イカ、船上で捌き日干しにしたイカ、ワタがたっぷりで甘塩の塩辛、そしてヒラメは昆布締めにして届けられた。こんな身が厚く柔らかなそして甘いイカなんて函館でも食べなかったな、そして昆布めして1日おいた身の厚いヒラメの身の締まり方と上品な甘みは初めてかも知れない。自家製の柚子胡椒を付けて食べたが旨さを引き立てくれた。

鮮度が極上の旨さをそして食べる幸せを感じさせてくれたと思う。