鷹取山迷い道のあとさき
京都の旅から戻り数日は疲れが取れなかったが、素晴らしい青空を見たら山を歩きたくなり近くの鷹取山へ行った。
ここは昔の石切場があり磨崖仏を見ながら起伏に富んだ山歩きと東京湾の眺望、さらに神武寺へ下る山道ハイキングも楽しめる。頂上付近では石切場の垂直の壁を使いロッククライミングの練習をしている。その様子を眺めながらおにぎりを食べたが、自然の風景を見ながらの食事は何よりも贅沢な時間だ。
今日はここから山道を歩き神武寺経由で最寄駅まで歩く予定、このコースは若い頃娘たちを連れて歩いた事があるから分かっているつもりでいた。
岩がゴロゴロある山道を歩くと鎖場もあり少し緊張して歩くなど昔の記憶と違う様に感じられたが、人が歩いた形跡を頼りに歩く。そろそろ神武寺が見えても良さそうと思っていても見えず人と会う事も無く道を間違えているのではないかと不安がよぎる。
そんな時、頂上で会ったお婆さん四人組が登ってきた。どうして?と思ってたら道を間違えた様なので戻るとの事だが仲間で意見が割れている様子。お互いに情報交換していると山頂で会った女子2人組も下りて来たので道は大丈夫だと確信したもののここにいる計8名の安心のため掲示板に書いてあった逗子消防署に電話をした。担当者は場所を確認し今歩いているルートは寺に行くメインルートでは無いがそのまま少し急勾配の道を下りて行くとT字路にでるから右に折れれば駅方面に出ると案内してくれた。皆さんにもその案内を伝え皆んな安堵した様子で下山し事なきを得たが、こんな低山でも一歩道を間違え迷い始めると危険も伴うと思った。
所が最後に思わぬサプライズ、施設がある場所迄来た時住人に事の次第を話すと先日も迷った人がいて消防が来たのでルートの整備を市長に伝えると言う、そしていい機会だから近くに昔の石切場の史跡があるから案内しましょうと歩き始めた。5分ぐらい山道を登ると石切場跡の空洞が見えた、採石していた石は大谷石と似た逗子石だとのこと。
不安が付き纏った山歩きだったが、最後に住民の温かい気持ちに触れた気持ちの良いハイキングであった。
