ベートーヴェンピアノ協奏曲を聴く

2023年06月10日 00:00

みなとみらいホールでベートーヴェンピアノ協奏曲を聞いた。
初めて舞台背面の席に着いたが、多少各パートのバランスが悪い気もするが、演奏者とは至近距離のためそれぞれの楽器の繊細な響きを捉える事ができるし、指揮者と向き合うのであたかも演者の様に楽団との一体感を味わえる。室内楽など小規模の演奏では安いしいい席だ。
演目はオールベートーヴェンで何も馴染みの曲、新進気鋭のピアニストマルティン・ガルシアによるピアノ協奏曲3番は第二楽章の一粒一粒の美しさが際立っていた。またピアノ協奏曲5番〈皇帝〉は圧倒的なテクニックで偉大さと厳粛さが遺憾無く発揮され感動した。

アンコールになると不思議な事にオケメンバーは退席しスポットライトを浴びた中で奏でる静寂なピアノ曲は協奏曲の余韻を味わうに相応しい。余りの素晴らしい演奏に客席からスタンディングオベーションが湧き上がりピアニストも感動したのだろうかリイタル並の曲を三曲も弾いて応えてくれた。

久しぶりに感動したコンサートであった。