記事のアーカイブ

桂離宮に日本の美を見る

2015年11月27日 20:00
京都には宮内庁が管理する庭園が幾つかあるが、3年前の修学院離宮に続き今回は桂離宮を初めて拝観することが適った。 桂離宮は1600年代に八条宮が造営したもので創建当時の姿を今に残しているが、ドイツの建築家ブルーノ・タウトが戦前日本に滞在し“日本美の再発見”などの著書を通じて桂離宮の様式美を日本人に知らしめるまで忘れ去られていた。明治維新以来、西洋を文明の鏡として邁進して来た日本が改めて自分の国の文化の価値を教えられたと言う。 前日までの天候が嘘の様に晴れ渡った月の名所でもある桂の地に外界とは遮断され、池を配置した庭園と茶屋と書院とで構成されている。入口には特別に招待された人と言う様な顔つきで人々

大和路を誘ってくれた人々

2015年11月26日 22:36
旅は京都から奈良へと、先人に誘われ歩いた足跡を辿る様な大和路の古寺巡礼。 今回は今まで2度閉館日に当たり見る事の出来なかった入江泰吉写真美術館を訪れた。丁度生誕100年の節目に当たり回顧展をしていたのでモノクロの時代から晩年の作品までを見る事ができたが、奈良の風土と古寺と仏像に心底惚れ込んだ人の作品は奥行きがあると改めて感じた。 入江泰吉の写真集は私の大和路散策の道案内でもあった。その入江さんが住んでいた東大寺界隈の旧宅が開放されたとの記事を知り開門前に訪れた。旧宅の南側は奈良公園の森になっており窓から見える紅葉の美しさはまさしく入江さんの作品の様でもある。 もう一つ行きたかったのは南の山間に

京都をサイクリング

2015年11月24日 21:35
近年11月の末に京都奈良を旅するのが恒例となっている。 以前は自転車を輪行して来ていたが、天候に左右されやすいのとサイクリングだけが目的でもないので今回初めてレンタルする事にした。京都は自転車で移動するのには大変便利で行動範囲も広がるし時間の無駄も少ない。駅前のレンタサイクル店に自宅でも使っているドイツ製のDB-1を予約しておいた。 9時過ぎに京都駅に着き自転車を借りてまずは東山界隈の紅葉を見に行く事とした。三十三間堂と国立博物館のある通りを東に行きそこから左折して五条清水へ向かい八坂神社、二年坂を抜け円山公園で一服。そこから蹴上げまで走り、インクラインの跡をここは自転車を押して疎水の上まで行

友人の那須の別荘への旅

2015年11月01日 14:50
N社の同期入社である友人の那須の別荘に、友人3家族が一泊の旅をした。 私達は途中、娘の友人である木工家Sさんの工房を塩谷に訪ねてから午後那須高原の中腹にある彼の別荘に着いた。丁度紅葉の盛りでクヌギ林に囲まれた家は黄金色の森の中に佇んでいた。もう一人の友人が少し遅れて着き、皆で近くの平成の森を散策し藤城美術館で影絵の世界を堪能し家に戻った。 それから近くの温泉で汗を流し、彼が作った豚肉、牛肉、鮭、チーズなどの薫製を肴にビールからワインまで飲みながら途中奥様のパエリアを食べながら真夜中まで愉快に話し込んだ。若い頃一緒に会社生活をし結婚当時に皆でドライブや会食を楽しんだ中であるので、その当時の懐かし

船越桂展

2015年10月31日 22:22
那須への旅の最後に帰途ルートに近い群馬県立館林美術館で船越桂展を見た。 船越桂は彫刻家船越保武の息子で私の娘婿の先生でもある。父は主に青銅や石で宗教性の高い作品を製作していたが彼は木の彫刻しかやらない、しかも人物像で一貫して人の見える部分と見えない心の内を合わせて表現する。 私の大変好きな彫刻家の一人であるが、これまで本でしか見た事がなかった。それが館林美術館でやっている事を知り是非見ておきたいと、旅の最後に閉館ぎりぎりの美術館を訪れた。美術館はロケーションも良く広々とした敷地に平屋建ての素晴らしい佇まいを見せてくれている。作品展は船越桂の初期のものから最近のものまで数おおく展示されていて作家

友人の鉄道模型庭園

2015年10月23日 20:29
大学の友人のT君から鉄道模型の専門誌が送られて来た。 その雑誌には7ページにわたり、彼が会社生活から引退した後、自宅の庭に鉄道模型の庭園を作り上げた経緯と現状の姿を豊富な写真を載せて紹介している。実は私は2度程訪問し昨年の5月には庭で寛ぐためのダブルチェアーを作ってあげたが、その時の写真も沢山引用してあり人ながら嬉しい思いを共有した。 誰しも子どもの頃に夢を追いかけた事があるし、若い頃興味を持った事があるはずだ。でも大抵企業戦士として多忙を極める間は忘れているかやりたくても封印せざるをえなかった。だからこそ、現役を引退したあとその夢を実現してみようと言う思いを強くする。私も現在木工三昧の生活を

故郷は遠くなりつつ

2015年10月21日 22:36
昨年末母が長野から横浜へ移住して来た後、実家は空家になっていて時折様子を見に出掛ける程度になっていた。 この後、誰も住む当ても無い実家になっているので母がまだ元気でいる間に思い切って整理しようと決心した。幸い私の高校の友人が長野にいて家の処分に協力してくれたので、最近買い主が見つかり先日本契約をした。実家は駅に近い地の利はあるものの地方の地価は恐ろしいほど下落し買値の半分程度にしかならない。しかし、長年両親が心地よく住んでいたので十分元は取れたと思っている。 これから解体し更地にしてから売却となるが、色々整理もして行かなくてはならない課題が多くある。まずは仏壇を整理し最小限のものだけを残す事と

工房訪問+

2015年10月15日 22:00
前のブログで椅子展の話しをしたが、その時に工房を訪問したいとの意を伝えてあった谷夫妻の工房を訪問する機会に恵まれた。 工房は浅間山麓の雑木林の中にあり案内がないと容易にはたどり着けないがお昼前に到着しご夫妻のお迎えを頂いた。早速工房の中を案内して頂いたが、工房の中には若い女性のお弟子さんが作業していて、私は其の人がスウェーデンの木工技術訓練学校カベラゴーデンを卒業したOさんである事を直ぐに分かった。カベラゴーデンの事は15年も前に其処を卒業して木工作家になった須藤生さんが本で紹介していた。彼は私の娘の大学のスキー部の後輩であるが、その作品は一言でいえば端正な家具でとても美しいので私も好きな作家

私の椅子展

2015年10月12日 12:26
先日、大船近くの食事処九つ井が運営している山の上のギャラリーで椅子展があったので出掛けた。 このギャラリーは丘の上の大地に古民家を移築しギャラリーとして色々なイベントを開いているが、素敵な空間の中で見る展示物はその佇まいと一体となり人の心を楽しませてくれる。 今回は何人かの作家の特徴ある椅子を展示し、長野の木工作家の谷進一郎さんとsudioKuKuをやっている奥様が来てお茶付きのトークもある。谷さんとは数年前松本のクラフト展で木工作家の三谷龍二さんと一緒にお会いしているし、長野へ行く折に浅間山の麓にある工房に寄りたいのでそのお願いを兼ねてお会いし、かつ木工談議が出来ればいいなと思ってた。 私は

旅を夢みて友人と飲む

2015年09月30日 22:22
9月は友人2人と私の3人でスペインとフランスの個人旅行をする計画を具体化させ予約までしたが、母の調子(その後奇跡的に回復し今はそこそこ元気で施設生活をしているが)が良くなくてキャンセルすることを決心した。 期待も大きかったので友人達には迷惑を掛けたことから新橋の魚が美味い店でお詫びの酒宴を開いた。友人2人はそれぞれが私の友人ではあるが初めて顔を会わせる場でもあったが、直ぐに打ち解けてくれ楽しい酒となった。友人とは今回の計画は素晴らしので来年に仕切り直ししましょうと約束して別れた。 所で今回の旅のプランは、友人の一人が仕事でスペインに駐在していたので土地勘があるのを頼りに初めての個人旅行とした。
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